一端から一抹へ。/秋津一二三
 
ているかはその気があったら探してみて下さい、という卑屈なのか傲慢なのかその両方なのか、と分析をはじめると長くなりそうなので、また進む。

 極端に言って、私は批評や感想が何かは分かっていない。聞けば相手にとっての批評や感想はこうなのだな、と分かるし、定義も辞書を引けば理解できるのだが、私にとっての批評や感想というものが分からない。正直にいうと、私は批評や感想を書こうと思って書いているわけではないのだ。ゆえに、私のレスポンスを既存の類型された概念と照らし合わせて指摘されると困る。その場、その人、その詩、を考えて最適化しているので、批評や感想といった形をあまり気にしていないのである。どう分類されよ
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