「 だからぼくは書いてオナニーして読まれてセックスしたい。その一。 」/PULL.
の電脳を、手に、入れた(実際は大枚を叩いて「買った」のだが…)。
そしてまた何年かが慌ただしく通り過ぎ、いくつかの、恋をして、恋を喪い、ぼくはまたさらに青二才ではなくなり、気が付けば、接続され、こうして毎日のように何かしらのものを書いてこの空間に、曝して、いる。
一の六。
何かしらの文章を書くようになってからぼくは、それ(IT)を見るようになった。それ(IT)はいつも信号としてやって、来る。それ(IT)はこの島に毎日クモの巣のように張り巡らされた旧国営企業の重金属の回線を伝いこの電脳に読み込まれ三年前に電脳通販で買った島国製の外付けHDの中で高速で回転し続けるなめらかな円
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