シンセリティ/いすず
 
風のおとがすると なつかしい気分になるの
音もなくしずかに駆け抜けていった季節

雪がふりやむと なつかしい姿がうかぶ気がするの
しづ心なく 舞い落ちていた あの桜の花のように

シンセリティ あなたの胸のとびらを叩く
勇気を出しても 報われないものってあるの?
こころのなかの想い すべて見せて
不安な夜は 抱き寄せて そっとkissして

銀色のハーフムーン 雲の間に隠れてゆく
あなたのほうにも 隠してることなんてないのに
どうしてこんなに不安になるの?
ふたりのあいだに割ってはいる 不安の種がなにもないのが
こんなに不安だなんて初めて知ったの

シンセリティ 
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