シンセリティ/いすず
風のおとがすると なつかしい気分になるの
音もなくしずかに駆け抜けていった季節
雪がふりやむと なつかしい姿がうかぶ気がするの
しづ心なく 舞い落ちていた あの桜の花のように
シンセリティ あなたの胸のとびらを叩く
勇気を出しても 報われないものってあるの?
こころのなかの想い すべて見せて
不安な夜は 抱き寄せて そっとkissして
銀色のハーフムーン 雲の間に隠れてゆく
あなたのほうにも 隠してることなんてないのに
どうしてこんなに不安になるの?
ふたりのあいだに割ってはいる 不安の種がなにもないのが
こんなに不安だなんて初めて知ったの
シンセリティ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)