街角少女/山中 烏流
一枚目の空が
蒼を描いて映えたあと
揺らいで消えた
上枝の先で瞬く
色とりどりの私が
手招き
して、(しながら
呼吸を
取り戻して
鼓動を
思い出して
四度目の夜に
大人になってしまうこと
知らないでいたい
三日月の上で眠る
まぼろし好きな私が
瞬き
する、(前に
言葉はいつしか
たくさんのひとに変わる
私の瞳を、勝手に
夕闇が染め上げて
少しだけなんだ
誰かと手を繋いでいたい
私の頬を、静かに
青空が通り抜けて
さよならの爪痕
見えないふりをした、合図
握り締めた爆音
艶めいた指先に、逃げる
ただ
寂しいんだと
吐き捨てては、逃げる
返り咲いた透明
慎んだ思い出に、揺れる
ただ
怒られたいと
呟いては、揺れる
泣き声の残像
消えない夢を見た、ドラマ
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