バカの天才/あすくれかおす
よ」
今、適当にそらんじた言葉は、相変わらずバカだったが、天才ではない。と思う。
バカの天才たちは、みんな大きくなったから。
トタン屋根には登れないし、工事現場は狭すぎる。というかマンション建ってた。
・・・。
だけど。
四季の花は移ろえど、あじさい通りは枯れないように。
心の中にある、ちいちゃな頃の匂いを、味を、そして言葉を、枯らせたくはない。
ぼくは子どもに戻りたいのではない。
でも、できるならもっかい、バカの天才になってみたいと思う。
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