シロツメクサ/ユメアト
 
夢の中で口付けても
隣で眠るきみの唇は乾いたままだ

いつか
きみの背中がぱっくり割れて
そこからシロツメクサがぽろぽろとこぼれてくる
夢を見たことを
思い出したけれど

やっぱりきみの白い背中は
触れるにはあまりに遠くて
ただ投げ遣りな笑顔の
理由を聞いてあげることすら
できないから
またあの夢を見たときだけは
背中を撫でてあげる
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