青虫のキモチになって考えてみました/
 
け、さっきから、、、ぼくは?
、、いま?
それよりも、なんだか、
ひたいのあたりが裂けてきてムズムズする。
背中の真ん中からぼくがビリビリ破けてその
ままどこかへ溢れ出していってしまいそうな
まるでこのまま死んでいくような痛みは、快感だ。


ああ
あああ
いままでぼくは、小さな6つの眼で、ユメをみていたのかもしれない。
どこまでも続く木々の緑と、ささやかな重力にまもられた、幸福な誰かのユメを。
そして、何もかも、を、
忘れて、
3万の眼で、
新しく目覚めるときには、
きっと羽ばたく、誰かのユメの空を、じゆうに飛んでいるんだろう。


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