青虫のキモチになって考えてみました/ツ
い)も、
かつて「自分だったもの」の多くを、ここで置いて行かなければならない(この先へ、持って行くことはできない)。
いままで使っていた体中の器官も、それに伴う神経系統も、殆どすべて新しくツクリ替えなければならない。
つまり、一世代の間に、まったくべつの身体構造を持った、まったく「べつの生き物」に生まれ変わってしまう、といっても過言じゃない。
そのくらい大変なことが、とんでもなく異常な事態が、木陰でいままさに
アゲハへとメタモルフォーゼしようとするサナギの内部では起こっている。
(もし、、、あり得ないけど、もし、アオムシにも、"ヒトと同じような"「意識」
[次のページ]
戻る 編 削 Point(9)