hotter than the sun/rabbitfighter
 
渋谷の外れにあるバーに入ると、スロウな音楽が流れていた。奥のほうのソファに身体を沈めると、隣にお日様が座っていて、誰も彼女に気付かないようだった。それもそのはずで、月や星はあんなにキラキラと光っているのに、彼女と言えば分厚いコートで光りや熱を包み込んでしまっていたから。お日様と酒が飲める機会なんてそうはないと思うと、その日はいつもより余計に美味く感じた。彼女のしぐさやしゃべり方はとても素敵で、俺はすっかり夢中になってた。誰だってそうなるよ。何せ彼女はお日様だから。時間がたつのも忘れて俺たちは話し続けた。このまま朝まで過ごせればいいと思った。それは完璧な考えだった。でも彼女は時計に目をやると、もう帰
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