星/山崎 風雅
繊細な冬よ
通り過ぎる季節よ
今なお届かぬ想い
遠ざかって行く夢
それでも 諦めないのは
春の訪れを知っているからなのだろう
無知ゆえの絶望
何度も口にした言葉
何もかもが呑込まれていくような
無気味な雲行き
止まらない列車
どこに向かおうとしているのか
お構いなく毎朝放り込まれる新聞
そして おしゃべりなアナウンサー
いつだって脇役だった
いつだって笑われてた
薬指の約束
遠い日に誓った約束
傷にまみれた約束
迷い迷って未来は今
いつの日か
この胸に星を
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