ねえ、デイドリーマー、/ねことら
 

埃まみれのトラックの模型や
公園を描いた色褪せた水彩画
痩せた灰色の観用植物が
音もなくひたされて
夢の残骸のように散らばって
結局、ここから抜け出せないままで

隣で眠る君にキスをする
アクリル
ひんやりとした痛み
ためらいがちに傷をつけるように
アクリル、僕らの、
静かに目を覚まして
「夢を見てたの」とつぶやく君にもう一度キスをして
「夢の続きをしようよ」って
傷ついた猫のように背中を丸めて
幼い姿のままの僕らは
いつまでもくっつきあって、わらう
ほら
アクリル、僕らの、







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