初恋/海月
その友人は小学生の頃(小学5年生)に好きになった人がいた。
ただ、当時は好きとかは思っていなかったらしい、
小学生が異性の事を意識することもなかった。
目の前の現実に溶け込む日々が限界だった。
それでも心の何処かでは意識していたのかもしれない。
その人に一緒にいることが別に嫌ではなかった。
出会いは、クラブ活動だった。
バトミントンで男子と女子が奇数で残ってしまう。
彼はいつも通りに友達と三人でやることにしていたのだけれど、
先生が「かわいそうだから一緒に組んであげて」と言われた。
別に断る理由もなかったが、あまり気乗りはしていなかった。
年上の人だ
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