向こう側の貴方へ/maynard
も成しえない自分だということです。
弱き多数派の色に染まる事が決して良いとは言いえませんが、この淀んだ沼の様な底知れない欺瞞に満ちたこの社会では、産まれた日の自分からそっとずっと遠ざかっていかなければ生きられないのかも知れません。
ですがどこまで譲歩できるかは私にはその欲求が無かったので、自信が無いのが現状であります。
でも何かしら掴み拓けて来たのは事実であり、このまま流れに任せて辿り着く場所に腰を下ろすとします。
しかし「年寄りになったな」などとしょ気てはいません。
これからです。これからが始まりです。
残念ながら何がこれからなのかきっと向こう側へ行ってしまった貴方にはもう、この手紙
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