夢うつつ/sk
 
むずがゆい 言葉を 一つしたためて
咀嚼したのさ 春の日を
町はあきらかに 浮ついていて
力を抜けよと 僕に言う
言葉の力は弱いんだ
でもそれは時と場合によるんじゃないか

かすかな希望をしたためて
吐息をすこし吐き出した

裸足に履いたスニーカー
かかとが擦れていたいけど
気分が少しいいのかも
あと十分は、大丈夫
それまで待てるかな
あやふやな空
涙をおとすのは
まだはやい

夢のあと うつつは来ない 夢もう一度
過ぎ去ればこそ
過去という夢
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