草花のように/山崎 風雅
 

 考え事が一人歩きして
 寒空の下 僕は震えている
 
 耳にこだまする罵声
 退いては返す波のような苦痛に戸惑うばかり
 
 僕は弱い
 限りなく弱い
 
 たまらなくて叫べたら まだマシなんだろうけど
 いびつに強くなった理性がそれを許さない

 一人には慣れた
 絶望は友達
 涙も枯れた
 散かった部屋には希望なんて微塵もない

 でも でも でも

 続けるよ
 生き続けるよ
 
 ひとかけらの光りを放つんだ
 微かでもいい
 この穢れた世界の一隅でも照らすんだ
 
 がんばるなんて陳腐なことは言わない
 本当に君を幸せに出来るかも
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