批評祭参加作品■「 この際なので批評祭の主催者をちょっぴり意地悪くイジってみる。 」/PULL.
 
いて感じることが、ある、多々ある。この作者は、読者に対して身を預けていない、許していない、だから読者は「あたたまる」こともなく、「前戯」もなく射精された、徐々に「体温」を失い冷たくなってゆく精液を拭き取る「使い回しのがびがびのティッシュ」に、なるのである。
 この作者にはこの作者の考える「この作者のそうあるべき姿」があり、それは、幻想であるように筆者には「読める」し、そうやって自分を囲い込むのもまた、オリジナルではなく、ありふれた人間の姿に、読める。ありふれた「幻想」を抱える作者が『オリジナリティは幻想だ。それぞれはそれぞれである。それ以上でも以下でもない。そして、私は私だ。』と書き「伝えたい」
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