空に帰す/
高嶺 遥子
美しい青空を飛んでいく
一羽の小鳥
精一杯羽ばたいて
空高く飛んでいく
空は何にも言わないけれど
小鳥を大きく包みながら
そっと道を示してくれる
空の明かりが消える時
小鳥も地上で羽を休める
空に明かりが灯るのを待ちながら
小鳥は空に向かって
一声鳴いた
小鳥はいつまでも
空を飛び続ける
空が
小鳥を見つめ続ける限り
どこまでも
どこまでも
戻る
編
削
Point
(0)