St. Deva/ケンディ
す。
この不幸の源泉が断ち切られているというのは、
幸福の理想型ではないでしょうか。
しかし他方で、最も不幸な者ともいえると
思うのです。 すでに絶望を先取りしているからです。
生まれたときから間断なく絶望に寄り添い、
絶望とともに初めから存在している者の
姿でもあります。
これは最も不幸な者といえないでしょうか。
信仰を貫く者とは、そういう宿命を背負う
ということなのでしょう。私だけでなく、仲間の
使徒たちもすべてそうなのです。
私は師への誓いを貫くため、この構想を
実行する決意を固めました。
師があるときおっしゃったことを思い出しました。
「私がもしも、気
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)