St. Deva/ケンディ
 
はとても誇らしい気持ちでした。きっと他の
使徒たちも 誇らしさで胸がいっぱいだった
ことでしょう。

焚き火の前で師は一人、考えに耽っている
ようでした。 静かで、そして憂鬱な
まなざしの師を見つけ、私は
心配になりました。師のまなざしは、
私に向いていました。 偶然に目が合ったのだ
とも思いましたが、やがて、はっきりと
師が私の顔をじっと見ていることに気づきました。

私は師のもとへ行き、話しかけました。
「師よ、いかがなされましたか。私のこれまでの
信仰に弱き心、 迷いの闇が付着しているのであれば、
神の真理へ どうかお導きください。」
「弟子よ、お前はよくやっ
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