春の予感、冬のアンニョイ/山崎 風雅
 
 みんなが横一列になって行進してる
 私は踏み切りで立ち往生
 広がる冬の青空
 涼しげに頬を冷やす
 不揃いな思い出がひょこっと顔を覗かす
 何もなかったように煙草を燻らす
 慌てることはない
 季節は間違いなく春に向かっている
 誤算だらけの一人旅
 間違いの数だけ人生は奥深くなった気がする
 知らぬうちにこんな所まできた
 翼を広げたコウノトリ
 飛び立つ先には夢がある
 人はパンのみで生きられない
 夢を食らって夢を語らなければならない
 過去にしがみつくな
 時は容赦なく過ぎていく
 それは希望だ
 安心したまえ


 
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