小さな詩/山崎 風雅
 
 小さな詩を書こうと思う
 微生物のように
 ゾウリムシのように
 ミジンコのように
 誰にも目につかないような小さな詩は
 きっと誰の胸にも届かないだろう
 この大きな世界に
 小さな小さな詩を
 刻んでみよう
 誰かが息を吹きかけたなら
 飛んでいってしまうような
 そして、誰の心にも残らないような
 そして、少しの時間だけ止まるような
 読んだなら、すぐに忘れるような
 小さな詩を書こう
 
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