「六月から私達へ」/菊尾
あなたが必要とするのは
継続していける現実
いくら探してみてもそんなもの
持ち合わせていない事に気付く
埋め合える隙間が見えないのは
隠し方だけ上手になってしまったから
あなたは綺麗な顔で悲しむから
なんだか胸が痛くて仕方が無い
求め合うだけ傷ついていく
知りすぎた私達はいつでだってびしょ濡れで
言葉は無力に素知らぬ顔をして
あなたは私には遠すぎるから
それでも疲れた顔で笑うあなた
耐えられそうにない私が居る
六月の空はそんな私達を見逃してくれない
守る為に伝える
要らない傷はこれ以上増えなくていい
誰かが悲しんでも必要だったと思うから
それを
たとえあなたが拒んでも
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