流石/山崎 風雅
 
 転がしてよどんだ魂を復旧中
 川の流れに運ばれた石ころは
 角がそげて丸くなる
 理想とかけ離れた現実が
 少しでも夢色に染まれ
 不器用な詩が人を傷つけることもある
 私の痛みは私だけのもの
 気になさらずに
 自分の道を進んでおくれ
 どうか、気になさらずに
 ひたすら足元を掘ろうと思う
 いずれ必ず泉が涌き出ると信じて
 誤解を受けずに表現はできない
 黙っていればいいのかもしれない
 でも、それは私にはできない
 縄で括られた脳細胞
 自由のキーボードに救いを求める
 行き先なんて保証されてない
 時々、不安になることもある
 それでも、進むしかない
 小部屋であれやこれや
 行きづまって頭かかえる
 心に塵が積もってる
 明日晴れたなら
 風舞う公園で心を風にさらそう
 
 
 
 
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