なにもないぜ、ぼくたち/青木龍一郎
 
平気で踏みにじる!笑いながら友達をつくる!
笑いながら野球する!笑いながら笑いながら笑い続ける!!
どいつもこいつも死んでる!!」

叫びすぎて喉から血が出た。


ゲボッ、ゲボッ、ダラダラ
ゲボッ、ゲボッ、ダラダラ
ゲボッ、ゲボッ、ダラダラ



その場に倒れんこんだはつぶやいた。


「富士が見たい。」






空には雲は無かった。鳥は2、3匹羽ばたいた。光は注がれた。
僕は泣いた。みんな笑った。僕は泣いた。みんな死んだ。





気づいたら公園には人が居なかった。




そこには僕も居なかったんだ。
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