つづく/湖月
 
ぐちゃくちゃと ぬかるみにあしを入れながら歩いてきた
どろどろになりながら けれど汚れるのは靴ばかり


ふりかえると つづく足跡がある
ふかい森からの軌跡

うつくしくない 引きずるようにぬかるみを歩き
あしを掴まれ沈むような道のり

手でふれることのないぬかるみを
ただ 靴だけを汚したこのぬかるみを

遠くにある森をふりかえる その軌跡


そのときはじめて 足跡の深さをしる
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