ふぉんでゅ/
山中 烏流
わたし、
だからうまれたの
きゅうたいのいのちに
いくどとなく
はもんがつたうとき
わたしは
すいてきになる
そのあと、
またいのちになる
からめるいとは
いつだって
いくつものひかりをまとう
おなじだけの、つみと
てを
つなぎながら
ふぉんでゅ、
やわらかなてで
ふれてしまいたい
とけてゆくまえに
そっと
わたし、
だからうまれたの
わたしだから、
うまれたの。
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