迷子のおとな/山崎 風雅
 
 ノイズを避けて通れない街で
 君だけが星 
 君だけが太陽
 
 今日も君の真中を目指して
 起きあがる
  

 忘れてきたものは多い
 これから手にいれるから
 知らぬ間に傷だらけの心
 冷たい風は容赦がない


 一時の悪夢
 そして、そ知らぬ顔の野良猫

 どうせなら
 口笛吹いて歩こう

 
 紙芝居の人生が
 ハッピーエンドとは限らないけど
 心配したって始まらないから
 この瞬間に花をかそう

 いずれ良くなる
 いずれ分かってくれる

 迷子のおとなは眠れないけど

 明日はきっといいことあるさ



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