即興??水たまりの春/
悠詩
水たまりから削り出した初春に
溺れることなく
干からびることなく
倦怠感の体育座り
水底に届かない手
澱にすべる指
雨だれのみそぎ
わだちを掬おうとする手は
道を温めはじめたばかり
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