眠り/
湖月
化石になりたいのです
焼かれるよりも美しい布でくるまれるよりも私は化石になりたい
何百年、何千年という気が遠くなるような時間を
暗く冷たい土の中で眠りつづけます
そしていつか、
誰かがそっと両手で触れてくれるのを待っています
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