よいお年を。/山崎 風雅
、仏界とはどのような境遇にあっても絶対的幸せを実現する境涯です。
死んでから行く世界というのは、無知な人に解りやすくした譬えで、生きている僕達が現実の中で、体験する精神的境涯と言えるでしょう。
誰もが、今や過去の自分、他人の精神状態をこの十界のなかに当てはめることができる筈です。
精神的境涯もそうですが、地域や国の境涯も当てはめることができます。例えば、戦争ばかり、暴力的描写の映画ばかり作るアメリカなんかは、大まかに言えば修羅界と言うようにです。
しかし、境涯は変わります。
僕も青春時代はまさに地獄界でした。引きこもり、家庭内暴力、精神病と地獄そのものでした。餓鬼界は、誰もが、
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