蝶々/し ん
 

見えていたはずの夢も

視えていたはずの君も

ぽっかり穴が空いたお月さまのせいで

夜の中に溶け込んだ

この日に生まれたのは、冷たい冷たい蛹に包まれて眠った青い蝶々でした


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