なか、つかさ、君の眼/鴫澤初音
 
  握った手ほど開いて いて… 君の足元も 



  立ち止った季節、君が言った「いつも死ぬって言ってるよね、

                  …それで、
                          いつ死ぬの」

  私は言った「二十四までに何もできなかったら そう

                  しようと、
                        …思うんだけど」



  温まる足指の隙間 背をあずけあった冬の部屋だった
 
  怒っていると思った だから前日にしたメールに
  ごめんね と何度も書いた だけど どれも誠実に生きていくように
  思えなかった 君が 画いた私を 私はなぞれなかったかな

  クリスマスイブ 

  君のキスが遠いと思ったんだ
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