君に繋がる場所/海月
同じ教室で隣同士だけれども交わす言葉もなく
過ぎ行く季節を外の桜で計っていた
悲しげなチャイムが今日の終わりを告げる
真剣な運動部の声が響いている
その中に君の声が混ざっているが
僕は未だに君の声が聞き取れない
教室の居心地の悪さに外の鳥に恋焦がれる
君の永い旅路を教えてよ
君の幼い横顔は何処か悲しみが混ざり
大人びていて・・・
もうすぐ、最初で最後の夏休み
君と僕はその中で永遠になれるのだろうか?
何処かに転がる機会を模索する
最初の言葉はふとしたこと
この会話が長く続けばいいのに
だけど、口下手な僕の話は直ぐに終わった・・・
僕の視線は空に浮かぶ自由を見ていた
雨の日は感性が鋭くなり
纏まらない想いばかりが溢れてくる
好きとか嫌いとか
彼女とか彼氏とか
付き合ってるとか
恋人同士なのとか
僕らは実際のところはなんだったんだろう
今更ながらにそんな風に思えてしまうんだ
この空の続く場所に君はいますか?
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