はれのちあめ/真山 仁美
どうしてかな、陽の光がまぶしく見えないのは
行きはとても短かった潮風を感じる大地までの道が
今は無機質でとても永く感じてしまう。
私の言葉として出てくるものはダムによって塞き止められ
いつしか想いが涙になって溢れてくる。
私の二歩後ろをついてくるあなたがとても愛しくて
私のこんなダメな顔を見せたくないとそっぽを向いてしまう。
きっかけは些細なこと・・・そう些細なことなのに
寂しさが襲いかかってきてその空間が切り取られる。
近くにいるのに異次元の世界のようなこのわだかまりと遠さ
生きていると感じさせて欲しいだけなのに
・・・・・・それが・・・・・わがまま・・・・・
寂しさに耐えられないウサギの気持ちを映し取った私の鏡
ただ・・傍に居たいだけなのに傷つけて、傷つけて
自分が嫌いになっていくように、そして何も見えなくなる。
そう・・・わたしはうさぎ。寂しさに耐えられない弱い心
いいえ、そうじゃない・・・わたしは・・・・・・・わたしは・・・・・・。
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