好きに名づけてくれ/
鎖骨
風に問う前に
石について知れ
幼きうちによく走れ
裸足の土踏まずで草に口づけて
幼きうちに思うまま遊べ
そのときにしか出来ぬことが知れるのは直ぐだから
みだらに歌うことなかれ
たとえそのみこころ寂しくとも
牧歌は牧童のためのもの
聖歌は教徒のためのみにあり
情歌は溺れたがりを招く底なし沼
賛歌は触れられすぎて手垢に塗れる
みだらに歌うことなかれ
唯流れていたはずだ
音楽と呼ばれるものは
閉じ込めたくない
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