この素晴らしき世界/宇宙
僕は愛しい君と北鎌倉を歩く
新緑萌ゆる樹々
色鮮やかな草花
心地よい音を奏でる清流
小鳥たちの歌声
明月院の石段を踏む
両脇を埋め尽くす紫陽花は
彩りの季節を待っている
深呼吸
自然の懐の中でいただく抹茶
江ノ電
先頭車両の窓辺に立つ
出発進行
幾つかの駅を経る
忽然として視界に空と海の大パノラマがひろがる
心躍る解放感
鎌倉高校前駅で降車し渚に赴く
靴の中に七里ヶ浜の乾いた砂が入り込む
素足になって波打ち際に佇む
波に洗われ湿った砂の感触が足裏に心地よい
潮騒
潮風
潮香
何処までもひろがる茫漠とし
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)