線.doc/K+A
 
もう何十分も前から答えは出ているのに
お互いにこの結論を避ける術はないことは知っているのに
それを口にするタイミングに差し掛かると無言になってしまう僕らの間には
きっとまだ線はあると思うんだ
ただ弾力を失ったそれはもう
僕らを互いの場所まで引き寄せてはくれないから
絡まって動けなくなる前にぷつん、とね
きっと切なくなってしまうから
涙が乾くスピードで出来るだけ遠くまで走ろう
そうして時々自分のどこからか伸びた
すっかり色褪せたその線を見て笑えたなら
僕らの出会った意味が見つかる気がするんだ
もうどこにも繋がっていないその線を見て
戻る   Point(1)