あの頃/
yoshi
寂しかったけど
それは言っちゃいけない事だと思ってて
あなたの幸せとか
あなたの成功とか
祈っている振りをした
寂しさを噛み締めて
あなたの夢が叶うのを願うなんて
自分はそれほど大人じゃなくて
ただこの現実を
受け止める事だけで精一杯だった
やがて
あなたのいない部屋や
あなたのいない休日に慣れていくと
あなたを愛しく思うあまりに
あなたの存在がある事が
余計私を苦しめた
余りにも不確かな約束に
しがみついていた
あの頃
戻る
編
削
Point
(3)