記憶の旋律/いすず
言葉
まるで呪文のようなの
繰り返し 繰り返し
好きなのは君以外にいないと
悲しい言葉のように
愛というものを知った
あの頃と同じ
あなたのままで
愛というものをはじめて身近に感じた
あの頃と同じ
わたしのままで
また 会えたなら
さよならはもうないの
かなしい過去にもうサヨナラ
いつもそばにいてね
約束
うれしいときはそばに居てね
約束
あなたが好きだったあの曲が
降るようなの
音楽がいいんだっていってた
その意味がわかるのは
ずっとあと
どうしてあのとき 聞き返さなかったんだろうね
ずっとあとで
ずっとあとで だいじなことが わかる前に
つばさがわたしをはばたかせる前に
ひとことだけ残したいの
あなたがいなければ はばたいたって何もならない
記憶の中の旋律は いまも 零れるように
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