詩集に纏わるエピソード (2)/深水遊脚
 
る出来事が詩の素材になっているとき、その出来事がエピソードであり、本筋にあたるものは詩である、と考えてみようと思う。さらりと詩という言葉を使ったけれど、素材をどのように見せて何を伝えるのかということをここでは詩と考えたい。飾るか飾らないか、生のままか熟成させるか、いろいろな「仕方」があるだろう。詩においてあくまで本筋はその「仕方」なのである。一方で、詩の素材になった出来事が透けて見えたとき、その出来事をエピソードとここでは言っておくことにしたい。


(引用 北岡都留『空の重ね着』あとがきより)

私たちは何処にいても何をしても、絶えず多くの人にかかわって生きています。
人とかかわりな
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