ほっと/山崎 風雅
 

 夢の季節は終わった
 通りを歩く人は僕の知らない人
 僕を知らない人
 何か知ってる人

 皆がそれぞれ肩に荷物を背負って
 皆がそれぞれ想いを胸に秘めて

 どうなるか分からない明日に怯えるのは
 もう、よそう

 すべてをあの雲にあずけて
 この気持ちをあの地平線に向けて

 深呼吸して静かな通りに出てみよう

 おばぁちゃんが微笑んでいる
 なんだか、ほっとした


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