とり/北野つづみ
 
とりだって
なきながら とんでいる
なきながら はばたいている
ごらん あのほねを
アルミパイプとおなじに
からっぽ
くちびるをあててふいたら
さぞかし さみしいおとがするだろう
てもなく
はもなく
みぎっかわのらんそうも
かるくなるために
すててしまって
たかいそらを とぶ
たいように ちかづいていく

二〇〇七年七月十五日

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