思いのパズル/真山 仁美
 
寂しい思いはきっとこの夜に溶け込めない気持ちがあるから
夜空の星々がその瞬きをやめるかのごとく
夏のまとわりつく暑さに違和感を感じその場所に留まりそして消える
雷鳴のなる黒雲を眺めながら何を想うのだろう
矢は放たれてしまったのだから
時間はもうあとすこし
まだその先に見えるはずの絵は見えない
利己的な遺伝子がこの世を支配していく
最後のピースをはめ込むの今か今かと待ち望みながら
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