詩人・一期一会〜chori氏「賛歌」に見る 幸せの在り処 について〜 /服部 剛
は作者であるchoriさん自身が、誰もが
そうであるように、今よりも若い頃、時に露骨だっ
た「愛している」と誰かに伝えた日々から時間と距
離を置いた現在の心境であり、求めることのみでは
知り得ぬ「幸せの在り処」がここでも語られている。
いざとなれば
ことばが伝わらなくても
なんとかなってしまうということ
詩人の彼がこう語る時、谷川俊太郎氏が「言葉と
いうものを疑っている」と何処かで語っていたこと
にイメージを重ねる。現実の暮らしの中で、誰か大
切な人と本当のコミュニケーションが交わされてい
る瞬間というのは、心であれ体であれ、「
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