壁の日付/
 
、煙草は吸われ、
自分の行為を他人行儀な受動態で表記するほど、
区切った分だけ、盲目の度合いは増している。



後悔と苦痛と苦笑と朝飯後の五時半は、
まるで絶望的な永遠性を漂わせている。
その五時半だけに生きることができれば、
死んでもいいと思えるほどに。



明日は多分、六時半に起きるはずだ。
一時間の可能性を、
悪夢と脂汗と眩暈と、
朝一の深呼吸と一緒に、
空っぽの胃に茹でおきの麺と焦げたコーヒーを充填することを夢見ながら。


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