いのちのつくりかた/ゆるこ
 
 
 
鮮やかに彩られた鮮明なキャンバスに
生きる君
蝶より儚い蜉蝣だ
白い手首にずっしりと
筆先を落としたがる掌が
 
(ちらちらと
 
 
冬の雪は冷たすぎると
呟く君のホワイトノイズ
淀んだ群衆の眼差しが
君を突き刺すようで、痛いよ
 
(てらてらと
 
 
まじないをして遊んでいた
おはじき
止まらないあやとり
とか
 
君は吸収して吐き出す
たくさんの箱を
引っくり返す
 
(繊細に
 
織り込まれていく日常

アルバム
セピア
 
宝石みたいだ
物語みたいだ
 
(ここで、
 
 
 
 
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奪われた夜を
切り紙で張り付ける
 
原色まみれで淡くない
君はどこへいったのか
 
 
 

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