『rainy』/
しろいぬ
皮膚を刺す
千個の滴(しずく)
唇噛んで
すぐ頭上
黒雲覆い
湿らす瞳
雲間など
世界の何処にも
無いかのような
陽が陰り
モノクロームの
世界に触れて
明日止む
明後日止まねば
明々後日
幼児の如き
拙い希求
戻る
編
削
Point
(0)