犬の眼 /服部 剛
 
ぎらぎらと 
眼の光る犬が 
飼い主に首輪をつながれ 
通りすぎた 

わたしもあんな眼で歩き 
いつも空から観(み)ている飼い主が 
今日という日にそっと隠した 
見えない宝を探したい 




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