亡骸になっていく/かえで
とめどなく流れ込む記憶に頭を抑えながらカーテンを引きちぎる
今ここにいる時間があまりにも切ない
絶え絶えしい世界を目いっぱい拒絶しながら生きている
幸せは君がいるだけで成り立つというのに
うるさい音楽しか僕に語りかけてくれるものはいない
背中の影を猫背で直隠し今日もきっと生きていくんだと思う
僕はこのまま時を越えていくのだろうか
できるものなら今すぐやめたい
僕の望み
-----------
風に吹き飛ばされそうな日や風に突き進んでいった日
今の僕には前者しか選択肢はないような気がする
大好きな花を知らず知らずに踏み潰してはそのはかなさに打ちひしがれる
絶望の声は
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)