カタパルト紙飛行機/悠詩
茫とした陽(ひ)はため息をも受けつけず
溶けだした野原に足が吸いこまれていく
彼方に響く踏み切りとクラクションの音
向かい風に頬を殴られた黄昏(たそがれ)
(岩陰ではレミングがひとりコスモスの種を食む)
白くかそけき紙飛行機と
だんだらゴムのカタパルトを手に
名もなき草を足元に控えさせ
堕ちていく陽の着地点を探す
生まれては死んでいく光
ボール紙に設計図を描いたときから
どこへも行けないと悟っていた
部屋の隅で拾った木片は
ひしげる運命にあると知っていた
虚ろをいだく夢を
握り締めて佇む影
エンジンもついていない
希望にもとるカタパ
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